日記

テレビ画面で試合を見ている限りはなにも思わないが、球場音声のようなものをTwitterで再生すると中学三年の夏に野良野球仲間の男女五人ぐらいで甲子園に行ったときのことを思い出す。ショートカットの似合う中学三年間好きだった女の子もそのなかにいて、最初の二年間で三回ぐらいイキ告したあと一番仲良くなっていた時期。

無料の外野スタンド(いまは500円になったんだっけ?)で二段に分かれて座って試合を見て、第三試合から第四試合にかけて段々陽が落ちてきたぐらいのときの後ろの段に座っていたその女の子の様子や、帰り道ではぐれないようにたまたま前にいたわたしのリュックを掴んでいたこと、大阪までの電車の時間。なにかに吸い込まれるような、ほんものの時間がそこにはあった。